会議室の予約管理のやり方|中小企業・小さなオフィス向けの基本と3つの方法

 文・合同会社SBGG

社員が10人ほどのうちは、会議室の予約は「声をかければ済む」ものです。ところが20人、30人と増え、会議室が2つ、3つになると、取ったはずの時間に別の会議が入っている、誰が押さえたのかわからない、といったことが起こり始めます。

この記事では、まだ予約の仕組みを持っていない中小企業の総務・管理部の担当者の方に向けて、会議室の予約管理の3つの方法の違いと、始める前に決めておく項目、運用の手順をまとめます。

会議室の予約管理が必要になるのは、どんなときか

予約管理が要るかどうかは、会社の規模よりも、次のような困りごとが出ているかで判断できます。

  • 同じ時間に2つの会議が重なり、どちらかが別の場所を探すことがある。
  • 来客との打ち合わせの直前に、会議室が使われていることに気づく。
  • 誰がいつ押さえたのかがわからず、確認のために社内で聞いて回っている。
  • 毎週の定例で同じ会議室が埋まり、ほかの部署が使えない。
  • 予約したのに使われず、空いているのに取れない時間がある。

どれか1つでも月に何度か起きているなら、予約の置き場所を1か所に決め、ルールを書いておく時期です。仕組みを入れるかどうかの前に、まず「予約はここに書く」と決めるだけでも、重なりは大きく減ります。

予約管理の3つの方法と違い

小さな会社で使われている予約の方法は、おおむね次の3つです。

会議室の予約管理の方法の比較
方法よいところつまずきやすいところ
紙の台帳・ホワイトボードすぐ始められる。費用がかからない会議室の前に行かないと空きがわからない。外出先から書けない。消し忘れ・書き忘れが起きる
表計算ソフトや共有のカレンダーパソコンから空きを見られる。社内の道具で始められる同時に書き込むと重なる。上書きや削除の行き違い。上限や何日先までといったルールは人が確かめる
会議室の予約の専用の仕組み空きの表示・重なりの防止・ルールの確認を仕組みが行う月々の費用がかかる。社内への周知と、最初の設定が要る

社員が少なく、会議室が1つで、重なりもほとんど起きていなければ、紙の台帳や共有のカレンダーで十分です。会議室が2つ以上ある、外出の多い社員がいる、重なりが繰り返し起きている、という場合は、専用の仕組みを検討する価値があります。

どの方法でも、大事なのは「予約の置き場所が1か所である」ことです。紙と共有のカレンダーの両方に書く運用は、どちらかの書き忘れで必ず重なります。

始める前に決めておく項目

方法を選ぶ前に、次の項目を総務で決めておきます。決めておけば、どの方法でも同じ運用ができます。

会議室の予約で決めておく項目
項目決める内容の例
予約の単位15分・30分・60分のどれで区切るか
予約できる時間始業から終業まで。早朝・夜は予約なしで使ってよいか
何日先まで取れるか2週間先まで、1か月先まで など
1人あたりの上限同時に持てる予約は3件まで など
予約に書く項目部署と名前は必須。件名・人数は任意
取り消しのしかた使わなくなったら、わかった時点で取り消す
休業日毎週の休み、祝日、夏季・年末年始の休み
定例会議誰がまとめて登録するか。見直しの時期

それぞれの決め方は 会議室の利用ルールの作り方 に、ひな形つきでまとめています。

予約管理を始める手順

  1. 今の困りごとを書き出す:重なり、空予約、定例による独占など、どこで困っているかを総務で整理します。
  2. 会議室の一覧を作る:名前、定員、モニターやホワイトボードなどの設備、使える時間を書きます。
  3. ルールを決める:上の表の項目を決め、1枚の文書にします。
  4. 予約の置き場所を1か所に決める:紙・共有のカレンダー・専用の仕組みのどれにするかを決めます。
  5. 今ある予約と定例を移す:先の予約を新しい置き場所に書き写します。
  6. 社内に知らせる:開始日、予約のしかた、ルールを全員に伝え、会議室の入口にも掲示します。
  7. 1か月後に見直す:重なりや空予約が減ったか、ルールが厳しすぎないかを確かめます。

紙やホワイトボードの予約表から移るときの段取りは、予約表から切り替える手順 で詳しく説明しています。

予約に書く個人の情報の扱い

予約に書く社員の名前やメールアドレスは、個人情報保護法の対象になる個人情報です。社内の予約でも、次の点に気をつけます。

  • 書く項目を、予約と連絡に必要なものだけにする。
  • 予約の一覧を、社外の人が見られる場所に置かない。
  • 予約の記録をいつまで残すかを決め、不要になったら消す。

個人情報の扱いの細かな点は、社内の規程や、必要に応じて専門家に確認してください。

専用の仕組みを使う場合

KYOYO 会議室は、社内に配る URL や QR コードから、社員がログインなしで予約できる仕組みです。部署と名前で予約し、空きは週の表で一目でわかります。二重予約はデータベースの仕組みで防ぎ、1人あたりの上限や何日先までといったルールも会議室ごとに設定できます。登録なしの デモ で、社員の画面と総務の管理画面を試せます。

出典・参考

法令・公的な資料は、記事の公開日・更新日の時点で確認したものです。個別の判断は、規約・契約の内容とあわせて専門家にご確認ください。