会議室のダブルブッキング(二重予約)を防ぐ方法|原因とルール・仕組みでの対策

 文・合同会社SBGG

会議の直前に会議室へ行ったら、別の部署が使っていた。どちらも「予約した」と言っている。会議室のダブルブッキング(二重予約)は、来客のある打ち合わせで起きると、会社の印象にも関わります。

この記事では、二重予約が起きる原因を整理し、ルールで防ぐ方法と仕組みで防ぐ方法、あわせて起きやすい空予約・取り忘れへの対策をまとめます。

二重予約が起きる主な原因

二重予約の原因は、ほとんどが次のどれかです。自社でどれが起きているかを確かめると、対策を選びやすくなります。

二重予約の原因と起きる場面
原因起きる場面の例
予約の置き場所が複数あるホワイトボードと共有のファイルの両方に書いていて、片方にしか書かなかった
同時に書き込んだ2人が同じ時間に共有のファイルを開いて書き、後から保存したほうが上書きした
口頭や伝言の予約「空いていたら押さえておいて」と頼み、頼まれた人が書き忘れた
書いたつもり・消したつもり予約を書いたが保存していなかった。取り消した予約を別の人が見て空いていないと思った
時間の書き方があいまい「午後」「14時ごろ」と書き、終わりの時間がわからなかった
予約なしでの利用空いているように見えたので、予約せずに使い始めた

ルールで防ぐ方法

仕組みを変えなくても、次のルールを決めて全員に知らせるだけで、二重予約はかなり減ります。

  1. 予約の置き場所は1か所だけにする:ほかの場所に書いた予約は無効、と決めます。
  2. 予約は本人が書く:人に頼む場合は、頼まれた人が書いたことを本人が確かめます。
  3. 始まりと終わりの時間を必ず書く:「15分」「30分」などの区切りで書きます。
  4. 予約なしで使うときも、その場で予約を入れる:空いていても、使う前に書きます。
  5. 取り消しは、わかった時点ですぐ:使わない予約を残さないことが、空予約の対策にもなります。

ルールの文面は、会議室の利用ルールの作り方 のひな形をそのまま使えます。

仕組みで防ぐ方法

ルールだけでは、同時に書き込んだときの重なりは防げません。共有のファイルやカレンダーは、同じ時間に2件の予約を入れられることが多いためです。仕組みで防ぐなら、次の点を確かめます。

  • すでに予約がある時間には、後から予約を入れられない(画面に出ていなくても、保存のときに確かめる)。
  • 空きが一目でわかる表示になっている(週の表、今日・明日の空き)。
  • 予約がその場で確定し、確定したことが画面に出る。
  • 取り消しがすぐ反映され、空いた時間をほかの人が取れる。
  • スマホからも予約・取り消しができ、会議室の前でも外出先でも使える。

特に1つめが大切です。画面で空いているように見えても、2人が同時に予約したときにどちらかを止められなければ、重なりは残ります。

空予約・取り忘れへの対策

二重予約と並んで多い困りごとが、予約したのに使われない「空予約」と、取ったつもりで取れていない「取り忘れ」です。

空予約を減らす

  • 1人あたりの予約の上限を決め、念のための押さえを減らす。
  • 何日先まで取れるかを決め、遠い先の予約を減らす。
  • 定例会議は半年ごとなど時期を決めて見直し、使わなくなったものを取り消す。
  • 会議の予定がなくなったら、その場で取り消す習慣を周知する。

取り忘れを減らす

  • 予約したら、予約番号や確定の画面を控える。
  • 来客のある打ち合わせは、前日に予約を見直す。
  • 総務は、毎朝その日の予約の一覧を見て、重なりや不自然な予約がないかを確かめる。

総務が確かめておくことのチェックリスト

ルールと仕組みを整えた後も、次の点を月に一度ほど確かめると、重なりが戻ってくるのを防げます。

  • 会議室の前や総務の机に、古い予約表やメモが残っていないか。
  • 予約ページの URL や QR コードの掲示が、すべての会議室の入口にあるか。
  • 新しく入った社員や異動してきた社員に、予約のしかたを伝えたか。
  • 上限に達して予約できないという相談が続いていないか(上限が低すぎないか)。
  • 同じ人が毎日のように遠い先の予約を入れていないか。
  • その月に起きた重なりや空予約の件数と、その原因。

件数を数えるのは、厳しく取り締まるためではなく、ルールのどこを直せばよいかを知るためです。重なりがほとんど起きなくなったら、確かめる間隔を空けてかまいません。

それでも重なったときの対応

重なったときに揉めないよう、優先の順をあらかじめ決めておきます。

  1. 予約の置き場所に記録がある予約を優先する。
  2. 両方に記録がある場合は、先に入れた予約を優先する。
  3. 来客のある打ち合わせを、社内だけの会議より優先する(社内の会議はほかの場所を探す)。
  4. 決まらないときは総務が判断する。

重なりが起きたら、原因(置き場所・同時の書き込み・書き忘れなど)を記録しておくと、次のルールの見直しに役立ちます。

KYOYO 会議室での防ぎ方

KYOYO 会議室は、同じ会議室・同じ時間の予約をデータベースの仕組みで受け付けないため、2人が同時に予約しても重なりません。予約はその場で確定し、予約番号が出ます。1人あたりの上限と何日先までを会議室ごとに設定でき、総務は今日の予約の一覧を管理画面で確かめられます。動きは登録なしの デモ で確かめられます。