エクセル・ホワイトボード・紙の会議室予約表から切り替える手順|移行と周知の進め方

 文・合同会社SBGG

会議室の予約を、エクセルの表や会議室の前のホワイトボード、紙の台帳で受けている会社は少なくありません。始めた頃は困らなくても、社員や会議室が増えると、書き忘れや上書きで予約が重なるようになります。

仕組みを新しくするときにつまずきやすいのは、道具の選び方よりも「切り替えの日」の前後です。この記事では、今ある予約を失わずに、社員を迷わせずに切り替える手順をまとめます。

切り替える前に確かめること

まず、今の予約表の使われ方を確かめます。新しい仕組みで同じことができるか、できない場合にどうするかを先に決めておくと、切り替えた後の問い合わせが減ります。

  • 予約表はどこにあるか(共有フォルダのファイル、会議室の前、総務の机の上など)。複数あれば、どれが正しいか。
  • 誰が書いているか(本人か、総務が代わりに書いているか)。
  • 何を書いているか(名前、部署、件名、人数、来客の有無)。
  • 毎週の定例はどう書いているか(毎週書き足しているか、「毎週月曜10時」とまとめて書いているか)。
  • 取り消しはどうしているか(消す、線を引く、そのまま放置)。

予約表が2か所以上ある会社では、それだけで重なりの原因になっています。切り替えを機に、置き場所を1つにすることを最初の目標にします。

切り替えの日と並行期間を決める

切り替えは、月の初めや週の初めなど、区切りのよい日にします。決算や繁忙期は避けます。

切り替えまでの段取りの例(切り替えの日を基準に)
時期やること
4週間前新しい仕組みを決め、会議室・ルール・休業日を設定する
3週間前総務と数人の社員で試しに使い、わかりにくい点を直す
2週間前社内に切り替えの日と予約のしかたを知らせる
1週間前今ある先の予約と定例を新しい仕組みに移す
当日古い予約表に「受付終了」と書き、新しい URL や QR コードを掲示する
1〜2週間後古い予約表を片付け、問い合わせを集めて見直す

並行期間(古い表と新しい仕組みの両方で受ける期間)は、なるべく作らないほうが安全です。両方で受けると、どちらかの書き忘れで重なります。どうしても並行させる場合は、「新しい予約は新しい仕組みだけ」「古い表は見るだけ」と決め、期間を1〜2週間に区切ります。

今ある予約と定例の移し方

  1. 古い予約表の受付を止める日を決める:その日以降、古い表に新しい予約を書かないよう知らせます。
  2. 先の予約を書き出す:切り替えの日より後の予約を、日付・時間・会議室・部署・名前の一覧にします。
  3. 定例会議を分けて登録する:毎週の定例は1件ずつではなく、まとめて登録できる方法で入れます。
  4. 移した結果を本人に確かめてもらう:部署ごとに一覧を見せ、漏れや間違いがないかを確かめます。
  5. 重なっていた予約を調整する:移すときに重なりが見つかったら、当事者に連絡して決めます。

移す作業は、総務の担当者がまとめて行うのが確実です。社員に「自分の予約を入れ直してください」と頼むと、入れ忘れが出やすくなります。定例の登録のしかたは 定例会議の会議室の押さえ方 にまとめています。

社内への周知のしかた

周知は、メールや社内の掲示板での案内と、会議室の入口の掲示の両方で行います。案内には、次の内容を短く入れます。

社内への案内の例

件名:会議室の予約方法が変わります(○月○日から)

○月○日から、会議室の予約は新しい予約ページで受け付けます。

・予約ページ:(URL)/会議室の入口の QR コードからも開けます

・予約に書くこと:部署と名前(件名・人数は任意)

・○月○日より後の予約と定例会議は、総務で新しいページに移してあります。ご自身の予約を確かめてください

・○月○日以降、これまでの予約表には書き込まないでください

・使わなくなった予約は、わかった時点で取り消してください

問い合わせ先:総務部 ○○(内線○○)

会議室の入口には、予約ページの QR コードと「予約はこちらから」の案内を貼ります。ホワイトボードの予約表を使っていた場合は、ボードを消して同じ場所に掲示すると、切り替わったことが伝わります。

切り替えた後の見直し

切り替えから1か月ほどたったら、次の点を確かめます。

  • 古い予約表に書き込む人がいなくなったか。
  • 予約の重なりや、取ったのに使われない予約が減ったか。
  • 上限や何日先までといったルールが、厳しすぎたり緩すぎたりしないか。
  • スマホから予約できず困っている人がいないか(総務が代わりに入れる方法を用意する)。

ルールの見直しは 会議室の利用ルールの作り方 を参考にしてください。

KYOYO 会議室で切り替える場合

KYOYO 会議室では、社員はアプリの導入やログインなしで、社内に配る URL や QR コードから予約できます。掲示用の QR の用紙は管理画面から印刷でき、定例会議は総務が「毎週 × 回数」でまとめて登録できます。スマホを使わない社員の予約は、総務が管理画面から代わりに入れられます。切り替えの前に、登録なしの デモ で操作を確かめられます。